世界の果てでダンドゥット

ダンドゥットは今、現在が一番おもしろいぞ!

Ska + Kroncong + 日本アイドル歌謡 ≒ ダンドゥット

下のビデオ見て大笑いする人って何歳ぐらいから?

Antara Benci Dan Rindu - Kalia Siska (Reggae SKA Version)

www.youtube.com

昔々、1970年代、ボブ・マーリー風のレゲエが世界的に注目された後に、UKのジャマイカ移民の間でスカがリバイバル・ブームになったのです。その代表的なレコード・レーベルがTwo Toneというレーベル。日本でもスペシャルズ、マッドネス、などのミュージシャンがそこそこに注目されたのだよ。もともと、1960年代、つまりレゲエというジャンル名称が生まれる前のダンス&リズム&インスト&ボーカルだが、1970年代後半のリバイバルから、世界中に広まった。(厳密にいうと、60年代初期にスカ・ダンスのブームみたいなものはUSAでもUKでもあったけど)

それを20219年でインドネシアで堂々と臆面もなく真似するというのがダンドゥット精神であります。ブラスはスカタライツなどジャマイカのバンド/グループ(メンバーは流動的、スタジオ・ミュージシャンでもあり、ライブ・バンドでもある)を真似しています。

この歌のオリジナル、つまり最初に発表されたバージョンを探すと、いやに歳食った歌手の画質の悪いビデオが検索結果にヒットするけれど、古いのは以下のものらしい。

Ratih Purwasih_Antara Benci dan Rindu (1986) full album

www.youtube.com

カセットでのリリースの最盛期かな? この時代の音源は、無残に改変されて、ビデオCDとして再発される場合が多かったらしい。google検索で上位に並ぶのも、その手の再録もしくはバックのみ再録音のものが多いので注意。

この時期、ダンドゥットは日本のアイドル歌謡の歌唱、曲作りに大きく影響されたと思われる。この歌手Ratih Purwasih (BornApril 1, 1966 小泉今日子石川秀美と同年、堀ちえみより一つ上か )、胸きゅんの地声に近い発声で、わたしの好きなダンドゥット歌唱の一つであります! これにより、インド映画的熱唱から脱却できたと、わたしは思うのだが、違う評価もあるでしょうね。

なお歌詞はインドネシア語。キライキライ大嫌い! でも会いたいの 会いたい会いたい会いたい、でも大嫌い! という感じ。

でも、さらに古いのは、日本でもCDが発売された下の人。ちゃんと発売日、コピーライトなどを明記してアップロードしてくださる方はめったにいない。感謝!

もっと古い録音があってスタンダード扱いかも知れないけれど、そこまで調べられなかった。オリジナルは何時?誰?というのは、インドネシア音楽の世界では、調査がとても難しいのであります。

 

www.youtube.com

Provided to YouTube by PT. MUSICA STUDIOS

Antara Benci Dan Rindu · Hetty Koes Endang

Pop Keroncong Karya Obbie Messakh ℗ 1982 PT. Musica Studio's

Released on: 1982-02-05 Auto-generated by YouTube.

あくまで素人の勘だが、現在のダンドゥットのスカ・リズムの底流には、このクロンチョンのリズムからの流れがあると思えるのだが。みなさんはどう思いますか?

以上3つの歌は、わたしが、キワモノとか洒落とか探究心からではなく、ほんとに好きな唱法とアレンジであります。