イギリス・オーストラリアなど英語圏のメディアで大騒ぎ中。死亡したのが、若い金髪の女性3人が含まれますからね。ラオスのバン・ビエン(Van Vien)という所で、アルコール飲料を飲んだ旅行者が、今のところ6人死亡。アメリカ人被害者は中年男性らしい。あとデンマーク人2名も死亡。
どこでもいいけど、英語が分かりやすいBBC、死亡した女性二人のTikTokビデオも紹介している。
Warning to tourists as sixth traveller dies in Laos from methanol poisoning | BBC News 23 Nov 2024
現場はラオスの〈バックパッカーのたまり場〉、日本の用語で言えば〈沈没地〉。
なんでラオスくんだりまで行くんだって、普通の日本人は思うでしょうが、「プーケットやバリ島みたいな俗化した観光地なんかオワコンだぜえ」と言って、どんどん辺境の地にたまり場が移っていくわけだ。このニュース映像でお判りのように、結局、西洋人向けのアメニティ、西洋人向けの食事や酒、西洋人向けのアクティビティが準備されて、英語だけで旅行できるようになり〈俗化〉されるのであります。
ただし、彼ら西洋人旅行者の中で、ラオスまでたどり着けるのは、それ相当のスキルや情報が必要なわけで、団体旅行ではない。被害にあったような若い連中が各国から集まり、お互い英語が通じる環境で仲良くなり騒いで楽しむのであります。わたしはバンビエンには行ったことないけど、似たような場所は知っている。
これ、被害者に日本人がいたら、SNS上で猛烈な被害者叩きが起きたんじゃなかろうか。外国旅行=買春ORブランド物買い、という認識のネット住民が被害者をさんざん中傷しそうだ。
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1990年代までのラオスは、東南アジアの中でもアクセスが難しい、入国申請が難しい国だったのだ。それが2000年あたりから、どんどん旅行者に開放され、気軽に行けるようになった。
下はベトナムとラオスの国境、わたしが2008年に行った時の写真。ベトナムなんか1990年代は、あらかじめ日本でビザ取得が必要で、さらに入国は空路のみでハノイかホーチミン経由しか無かったのだ。それが2000年代になると、どんどん陸の国境が開いて、日本のパスポート持っていたら、事前に準備不要で、どこでも行き来できるようになったのだ。ラオスもあちこちの国境が開いて事前ビザが不要になった。

この2008年の旅行は、大急ぎでタイ~ラオス~ベトナム中部を駆け回ったのだが、ベトナム人のエネルギーがすごかったね。のんびりしたタイとは大違いだった。


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違法合成アルコール飲料は、インドネシアではOplosanと呼ばれている。混ぜるのはメチルアルコールだけではないようだが、詳細は不明。
ダンドゥットのスタンダード曲・定番曲Oplosanはこのブログで何度も取り上げているが、最近のヒットは次。なぜ1000万再生になったのか理由は不明。この曲は常に誰かがカバーしているので、最初は気にしてなかったのだけど。
ERI PRAS - OPLOSAN (OFFICIAL LIVE MUSIC VIDEO) | DC MUSIK 10,498,752 views 1 Oct 2024
このバージョンの影響でしょうか、ライブでのカバーが多くなった。Niken Salindryスタジオ・バージョンも出たけど、中部ジャワ州に出張して割礼お祝いイベントのライブ。
OPLOSAN - MAYANGKARA NIKEN SALINDRY
958 views 9 Oct 2024
次のバージョンは、シンセもエレキギターも無し。シロートや趣味のバンドがこんな感じで演っているのが多い。
Hoky Band - Oplosan | (Official MV) Tutupen Botolmu 真ん中のでかい女性歌手はRindy Boh、もう一人の女性歌手が誰か判らん。