謎の1980年代インドネシアから発掘され、ヒット中。
オリジナルはUsman Bersaudara、スラバヤを拠点に1980年前後に活動したグループらしいが、まともな音源・正規の再リリースはないようだ。以下のデータはDiscogs.comより。なお、作詞作曲のSofyanはグループのメンバー。
Tambal Ban Usman Bersaudara B面4曲目から再生されます
Label: Puspita Record – 商品番号無し
Format:Vinyl, LP, Album, Promo Released:1981
ポップ、ロック、ダンドゥット、ジャワ歌謡など、なんでもやるグループで、1980年代では普通のポップ・バンドだったのでしょう。つーか、現在でもダンドゥット歌手・バンドはなんでも演るし、なんでも歌えないと商売なんないよね。

音源も個人コレクターの方の音源にたよる以外に無し、という状態であります。
Dodi Yuliadi #musikupedia - YouTubeの無償の厚意によるアップロード、26枚のアルバムのプレイリスト
この歌Tambal Ban(パンク修理屋)を発掘したのが、Om Lorenza というバンドなのだが、いつ頃からカバーし始めたのか、検索できない。中部ジャワ州スコハルジョ県(Sukoharjo)拠点のバンド。
20年以上前から活動しているが、スタジオ録音はほとんどなく、ライブで稼ぐバンドらしい。この歌ばかりでなく、懐メロ系のレパートリーが多いようだ。YoutubeオフィシャルはLorenza Jadul official - YouTubeだけど、去年開設したばかり。
TAMBAL BAN // DUET CAK SODIQ MONATA & Mr JOKO LODANK // OM. LORENZA 11,482 views 14 Feb 2025
Woro Widowatiがゲスト出演、このライブだとWoro、イロモノみたいですね。リリカルなアクースティック・バージョンを多く演じている姿は想像できない。
Woro Widowati ft.Om Lorenza - Tambal Ban
現在(2025年2月半ば)カバーがどっとあふれ出した。チャンプルサリや北海岸のコプロ・バンド、バニュワンギ勢も演っている。なお、モーターバイクのタイヤのパンク修理屋のスキットを入れているものもあるけれど、1980年代だと、自転車のパンク修理でしょうね。
一例として、Dara Ayuバージョン、というよりSlamat Pengamenというおっさんが主役。このいかにもな風貌の歌手、最近けっこう露出が多い。
Slamet Pengamen Ft. Dara Ayu - TAMBAL BAN
1,941,508 views Premiered on 10 Feb 2025
出たばかりのSKA86バージョン、ひなびたピアニカがいい
TAMBAL BAN - KALIA SISKA FT. SKA86
17,153 views Premiered 17 hours ago