「東南アジアみたいな蒸し暑いところで、なぜジーンズをはくのか?」
答; アメリカ人みたいな恰好したいから
もっとも東南アジアでもけっこう涼しいというか寒い地方もあるけどね。
日本と同じく、アメリカ合衆国の衣服に憧れた流行があったようだ。
次のビデオでYeni Inkaが着ているのは、ZARAというブランドのジャンプスーツだそうだ。Googleレンズを使ったらすぐに判った。スペイン発のアパレルで、全世界に展開している企業なのだそうだ。こういう「いったいどんなシチュエーションで着たらいいのか謎な服」ってのは、わたしのようなファッション・オンチから見るとずっと謎の商品である。まさか、毎日会社に着ていくとか、近所に買い物に行くとき着るわけじゃないでしょう。デートで相手がこんな服着てきたら、困るよね。
で、今の問題は、このジャンプスーツじゃなくて、バックのメンバーが着ている服だ。
Yeniの奇抜ファッションに気を取られて、最初気がつかなかったけれど、みんなジーンズとボタンのあるシャツ、それにバンダナを首に巻いている。ある種のレトロ・ファッションを狙っているのだ。
Yeni Inka ft. Nopek Novian - Tambal Ban
187,592 views Premiered on 21 Feb 2025
この歌Tambal Banは1980年ごろの歌で、インドネシアでこんなファッションが流行ったかどうかは、残念ながら調べるすべなし。たとえ流行ったとしても、ジャカルタのごく一部の階層の話でしょう。
それを現在のミュージシャンがコスプレしているのだが、はたして、元の雰囲気を伝えているのかは判断不能。〈元の雰囲気・イメージ〉というのも実態があったのかどうか不明だし。
次のSasya & Aryaのバージョンは、もっと徹底している。画面もレトロ風の色調にして、確実にレトロ風を狙っている。Sasyaのヘンテコな服装、ミディのデニム・スカート、アンクル・ソックス、黒い靴、帽子はキャスケット(?〉という組み合わせだ。
Sasya Arkhisna Ft. Arya Galih - Tambal Ban
145,480 views Premiered on 21 Feb 2025
次のHappyバージョンも色調をセピアっぽくしている。バックのメンバーはやはりジーンズとチェックやプリントのシャツで合わせている。Happyのほうはプリント地ワンピース・ドレスにカーディガン、頭にはカチューシャ。アメリカン・オールディーズ風を狙ったのでしょうか?
HAPPY ASMARA - TAMBAL BAN
123,488 views Premiered on 26 Feb 2025
日常生活では、マレーシアの女性もジーンズを普通にはいていたようだけど、インドネシアでは、特別な衣装以外はあんまり女性には普及しなかったと思う。
ということは、次のAjengとCantikaは男装コスプレってことになる。バンダナを頭に巻いて、チェックのシャツ、おさげ髪は、インディアン・カウガールのイメージでしょうか?
しかし!この二人、ジーンズが似合う!
やはりジーンズは後ろ姿、ケツの魅力ですからね!
Ajeng Febria & Cantika Davinca & Brodin ft Ageng Music - Tambal Ban
317,133 views Premiered on 23 Feb 2025
Om Adellaからも同じような恰好のものが出た

おさげ髪にするのは、どっかに元ネタがあるのでしょうか?
TAMBAL BAN - Difarina Indra Adella Ft. Fendik Adella - OM ADELLA
543,590 views Premiered on 26 Feb 2025
注; ポリティカリー・コレクトネスを気にする方のために
〈カウボーイ〉という言葉がすでに差別用語らしく、〈カウハンドcowhand〉という職業名が普及しているようだ。
アメリカ先住民を〈インディアン〉という言い方はもう絶滅し、南アジアからの移民を示す語になっている。
昔むかしのハリウッド映画では、〈カウボーイ〉はみんな白人だったけど、ああいう底辺労働は実はアフリカ系(黒人)やアジア系(チャイニーズ)が多く、先住民の〈カウボーイ〉もいた。つまり、インディアンのカウボーイもいたわけだ。〈インディアン・カウガール〉が実在したかどうか判らんけど。