チャンプルサリの皮をかぶったラテン物の例として最適なナンバーですね。
Gerry Mahesa - Ketaman Asmoro - 19 MUSIC
28,607 views Premiered on 31 May 2021
う、う、う……、臭~、と、70歳近くのジジイであるブログ主は、反射的に耳を背けてしまいそう。最近「ギターを持った渡り鳥」(1959年 日活映画)を初めて見たが、函館を舞台にした無国籍活劇、その地元ヤクザの親分(金子信雄)が経営するクラブで演っている演奏みたいだ。函館が舞台なのに、登場人物全員東京弁をしゃべっている映画だった。そこが無国籍活劇の無国籍たるところ?
当時の〈クラブ・ミュージック〉ってわけだが、現在〈昭和歌謡〉のリバイバル/再評価の波には、とうてい乗れそうにない、ダサダサのムード音楽でありますね。
しかし、ここで考える。インドネシアの聴衆、ミュージシャンは、そんな日本の流行歌・歌謡曲の歴史とは無縁な、まったく別の文脈で演奏し、聴いて、踊っているではないだろうか。
KETAMAN ASMORO cover Niken Salindry
53,657 views 31 May 2019 歌手のNikenちゃん11歳、中部ジャワの〈民族衣装〉みたいなもの着ているけど、こうしてみると、ラテン界のけばいドレスに似ているよね。こんな衣装のルーツも意外と、ラテン系だったりして。(わたしは、フィギュア・スケートのゴテゴテ・セクシー衣装あたりの影響もあるかな?って思っているけど)
オリジナルはチャンプルサリ(camprusari)の代表的歌手のDidi Kempotのバージョンであるらしい。野外ライブでもかなりカバーされている。次は、Eny Sagitaリーダーのバンドによるライブだが、Sagita姐さんにそっくりな衣装の歌手で、一瞬間違えた。
KETAMAN ASMORO - SAGITA 歌手はIndah Andira
ただし! 衣装や化粧、エレキ・ギターのソロなどを無視して聴いていると、クロンチョン~ボサノバのリズムであるのだよね。
次はチャンプルサリの音源/ビデオを多数アップロードしている会社からだが、こんなバサノバも出している。インドネシアのボサノバって、なんか間違った方向にすすんでいる気がするのだが……。外部の者が安易に批判するのはつつしまなければいけないけれど、しっかし、暗~い声でぼそぼそ歌うのが多い。その中では次の人は、まあ、ましなほうかな。
Widya - Ketaman Asmoro (Official HQ) IMC RECORD JAVA
30,678 views 31 Jan 2019 IMC RECORD JAVAより。
Yeni Inkaバージョン、何種類もアップロードされているが(例;OM Adellaと)、DC Productionから。電子ドラムズが最初からロック調で叩いていて、ずっとアクションが続いているのだけど、途中からほとんど聴こえなくなるね。
YENI INKA - KETAMAN ASMORO (OFFICIAL LIVE MUSIC) - DC MUSIK
1,996,239 views Premiered on 13 Sept 2021 このプロダクションでこの歌手としては再生数少ないね。
次はSasya Arkhisna のオフィシャル・チャネルから。サルサ~ラテン・ジャズ風のイントロから始まる。ビブラフォーンの音色のシンセなど、いいムードを出しているけど、Sasyaちゃん、時々声を張上げすぎるのだよ。
SASYA ARKHISNA - KETAMAN ASMORO - SA MUSIC Premiered on 24 Aug 2022
以前紹介したクロンチョン/チャンプルサリのグループから。チョロ、フルート、アルトサックスを加えたサウンド。譜面台にのせた楽譜見て演奏しているのだけど、ほんとに楽譜が必要なのだろうか?
KETAMAN ASMORO - Dapur Musik Feat. Dias Erlangga
104,134 views Premiered on 16 Nov 2021