世界の果てでダンドゥット

ダンドゥットは今、現在が一番おもしろいぞ!

Clay Family; 天然のシロウトっぽさだけど、ヒットしないね

TA Pro Music & Publishing ジャカルタ近郊Depok のレコード会社

住所を調べたら、ジャカルタ特別区のすぐ南、ジャカルタ大学も近くにある所だった。そのレコード会社が契約したのが、この五人組だ。

ALBUM CLEY FAMILY - TA PRO Music & Publishing 全10曲 2021年後半から2022年初頭のアップロード

www.youtube.com

契約の経緯を伝える記事。

Cley Family, dari Pengamen Jalanan Masuk Dapur Rekaman - Poskota Jateng

ストリート・ミュージシャンで学生(大学生?高校生?)でもあったこのグループがTrio Macan やTri Suakaを見つけたプロモーターに目を付けられたって話。まあ、こういうグループのデビュー話って、あんまり信用できないけど。ストリート・ミュージシャンが注目されて大手レコード会社にスカウトされ、全国ネットのテレビに出たタレントといえば、2022年ではFarel Prayoga君がいるが、毎年ストリート・ミュージシャンがスカウトされ、ほとんど無名のうちに消えていっているようだ。

この五人の出身は不明だが、なぜかジャワ語の歌を多く演っている。

フロントに二人の女の子がいるから、二人で歌うかと思えば、左側の子は踊るだけ。後の三人もスタジオ・ミュージシャンで間に合うんじゃないかと思えるチープなサウンド。実際の音はシンセサイザーなどを加えてある。

つまり、かなり無駄な、というか歌手一人だけですんでしまう編成なのだが、そのシロウトっぽさと無駄な人員がダンドゥットらしさかもしれない。ただ、フロントの二人の女の子、いい体しているよね。顔もかわいい。

この声、発声、誰かに似ているなあ、と悩んだら、Ida Laila だ! スラバヤ生まれ(1943-2019)で、ダンドゥットの唱法の大きな流れを代表する人物である。おお、イダ・ライラの再来か、というほど人気は出ていないようですね。今後も人気が出るかは未知。