世界の果てでダンドゥット

ダンドゥットは今、現在が一番おもしろいぞ!

謎の90年代ディスコ・ダンドゥット 若い人たちの研究を待つ

Youtube上に資料はいっぱいあります。カセット・テープの最盛期で、手持ちの音源をアップロードしてくださる有志の方々がたくさんいらっしゃいます。たとえば、日本在住でおそらくインドネシアに滞在していたと思われるオヤジレコード様のアップロードから

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インドネシアの方々も、後に再発売されたものではなく、ちゃんと元の音源をアップロードされている方々がたくさんいやっしゃいます。ただ、ボランティア活動にケチをつけるのも失礼だが、みなさん、数年で飽きてしまって、継続的にやっておられる方はめったにいませんね。それに、手持ちの音源をアップロードするのが目的の方々は、どうでもいいもの、どこでも聞けるアメリカのヒット曲とか混ぜてアップロードしたり、VCD(CDサイズで販売されていた画質がひどいビデオ、海賊版と区別できず)の音源を混ぜたり…。ま、他人の好意に難癖をつけるのは失礼ですが。

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でも、もう、年寄には追っかける気力がない。散発的に聴くだけです。

この時期、かなりいい加減な予想で言ってしまうと、やっと上品な(と一般に言われていたが、それほど上品でもない)ポップ・インドネシアへの劣等感を払拭し、インド映画音楽のコピーを脱し、インドネシア人の正直なリズム感と生活感をダンドゥットが表現し始めた時期だと思うのだが……。スンダ地方やジャワ地方の音階やリズムを取り入れると同時に、ラップやテクノ・ポップの要素も取り入れ始めた時期だと思うのだが……。

ただ、ご覧の通り、ちょっと引いてしますジャケ、化粧、衣装で、外国人リスナーの参入を拒む要素が溢れていた。ワールド・ミュージック・ブームの粗いザルからこぼれた音楽群でありますね。