Spotifyの人員削減の影響で、このサイトが終了になるというニュースが出ているけれど、今アクセスしたらまだ使えるみたいだ。
https://everynoise.com/engenremap.html
Spotifyの世界中からのアクセスから、すごーく高度な演算をして、〈同じ傾向のジャンル〉をマップにしたもの。ただし、ここで問題なのは、個々の曲やミュージシャンがどのジャンルに含まれるかという根拠なのだが、どうも、ミュージシャン側の自己申告であるようだ。
それ以外に基本的な注意点を書いておく。まず、Spotifyは全世界的に見ると利用者が偏向していて、ヨーロッパと北米が多い。
さらに、かなり年齢層が高いように見える。ダンドゥットに関して言えば、マップ上に出てくるミュージシャン/歌手が、かなり古い人、つまり懐メロが多い。現在活躍中ヒット中の歌手では、男性歌手/男性バンドのほうが大きく出ている。さすがHappy Asmaraあたりは大きく出るけれど。
以上を勘案すると、ダンドゥットの一番熱心なリスナー/ファンである小中学生の比率が低いように見える。20歳前後の世界中のヘンテコな音楽を聴きたい尖ったリスナー層の傾向が反映されているように見える。
ダンドゥット・コプロのリスナー分析では
人気は570位(けっこう高い)
女性度1462位
ダンドゥット・コプロに近いジャンル(白)遠いジャンル(黒)をスニップして画像化したものが次
ダンドゥットから遠いジャンルは、各国のエクスペリメンタル物であるようだ。まあ、当然でしょうが。しかし、ちょっと考えると、このジャンルに押し込められたものって、それぞれ傾向の違う、ごった煮みたいな曲目であるのだよ。個々のミュージシャンの間に共通性はないのだよね。
以下がJapanese Experimentalのプレイリスト
この種の〈実験的な〉ミュージシャンって、映画音楽とかテレビの仕事がけっこう多いのだね。次、わたしは初めて聴くもの。
石橋英子 | Eiko Ishibashi | Drive My Car
NHK朝ドラの時間にテレビをつける習慣がないので、内容はまったく知らない。
あまちゃん オープニングテーマ/ロングバージョン · 大友良英
次はTVアニメ「惡の華」のエンディング。わたしはマンガのほうは全巻読んでいるが、アニメはまったく知らない。なお、元のバージョンの最後の歌詞は原民喜「夏の花」ですよね。有名だと思うけど。
「花 -a last flower-」ASA-CHANG&巡礼
作詞・作曲:ASA-CHANG 編曲:ASA-CHANG&巡礼
こうして聴いてみると、ダンドゥット・ファンがこの種の日本の音楽に近づくことは難しいけど、日本のマニアックなファンがダンドゥットに近づくことは可能ではないかと思うんだけど。でも、やっぱり、ふとももむきだしのオネエチャンたちが、チープな打ち込みトラックで歌うのは、近寄りがたいかなあ……。