世界の果てでダンドゥット

ダンドゥットは今、現在が一番おもしろいぞ!

あやうし!Azmy Z、インドネシア音楽大賞で4部門にノミネート、1部門受賞

心配だ~~~! 法外な金銭を要求されているのじゃないでしょうか!セックス奉仕を強要されているのじゃないでしょうか???

https://yt3.ggpht.com/hJSyfWW34tUjUSNFUYCS1GiX91CNA1cQyVoTfYOc_fG1ItKrwCQ5oQKkZpj0OZ7ZQEOd6bKLYBgDnRE=s640-c-fcrop64=1,00003800ffffc7ff-nd-v1

まず、落ち着いて、ノミネートされている部門から。以下、

DAFTAR LENGKAP PENERIMA AMI AWARDS KE-26SELEBRASI MERAYAKAN PERBEDAAN DAN KEBERAGAMAN MUSIK TANAH AIR – AMI Awardsより

なんと今年からKoploという部門が新設された。ジャワ語圏の勢力を抑えきらえなくなった、という訳ではなく、ノミネート曲にはジャカルタ発やバリ語圏からのものもある。訳分からんジャンル。

Artis Solo/Grup/Kolaborasi Koplo Terbaik
Vicky Prasetyo – "Rungkad"受賞 2023-01-19の記事2023-01-22の記事
Ayu Ting Ting – "Sakit Tanpa Luka"これが〈コプロ〉かよ??
Azmy Z & IMP ID – "Runtah"
Denny Caknan – "Kalih Welasku"マンネリ気味の曲調だよなあ。
Jegeg Bulan – "Care Bebek"バリ島のグループのバリ語ヒット

Azmy Z ft Ageng Music - Runtah 751,927 views  Premiered on 28 Oct 2022 東ジャワのバンドをバックに。慣れないせいか、このバンドとは相性が良くないね。

www.youtube.com

*****

Karya Produksi Re-Aransemen Terbaik、リアレンジ曲、つまり過去の曲のカバー賞。
Lyodra & Andi Rianto – "Sang Dewi"受賞
Andmesh – "Andaikan Kau Datang"1970年代のヒット
Azmy Z & IMP ID – "Runtah"
Putri Ariani – "Loneliness (Live Version)"インドネシア共和国独立78周年記念式典のトリで出演した盲目の歌手。英語の自作曲。

Raisa & Ahmad Dhani – "Biar Menjadi Kenangan"
Yovie Widianto, Lyodra, Tiara Andini & Ziva Magnolya – "Menyesal"

*****

地方語(インドネシア語以外の言語)Karya Produksi Lagu Berbahasa Daerah Terbaikのベストソングで受賞。今年はパプアやマルクからの候補なしだね。オリジナルその他に関しては 2022-09-18の記事参照。

Azmy Z - YouTubeより137,645,284 views  24 Jul 2022 

www.youtube.com

ノミネートの曲は以下5曲

Atta Halilintar & Anang Hermansyah – "Mulyomu Mulyoku"ジャワ語、こんな歌知らんぞ。
Azmy Z & IMP ID – "Runtah"受賞
Denny Caknan – "Kalih Welasku"ジャワ語
Gildcoustic – "Nemen"ジャワ語、2023-11-03の記事参照、大ヒット
Melly Goeslaw – "Kalem Aya Urang"スンダ語自作曲。

*****

そして前項で紹介したエレクトリック・ダンドゥット部門には別の曲でノミネートされていうr.

AZMY Z - LALEUR HEJO 7,758,030 views  3 Oct 2022

www.youtube.com

Artis Solo Pria/Wanita/Grup/Kolaborasi Dangdut Elektro Terbaik
Azmy Z – "Laleur Hejo"
Fitri Carlina – "12345"
Ghea Youbi – "SHH"
Meli Dedi – "Sikok Bagi Duo"
Tuty Wibowo & Bunda Corla – "No Comment"受賞

*****

さて、これからがちょっとまじめな話だ。(今まで不真面目な話だったわけじゃないけど)

こういう賞が、完全に業界の利権や、金銭の譲受、セックス・スキャンダルにからんだ結果だったら、それはそれで結構、外部の者がとやかく言うことはない。

問題は、本気で心底、つまらない歌つまらないミュージシャンを選んでいるのじゃないかって疑惑があるのだ。ジャズでも、ロックでも、エレクトリック・ダンス・ミュージックでも、フォークでも、イスラム宗教歌でも、ダンドゥット・バンドのほうがずっと優れているのである。(何度も書いているように、わたしは完成度が高いものや技量が優れているものだけが良いと言っているわけではない)クロンチョンやレゲエにいたっては、ダンドゥット歌手・バンドの本流といってもいい現状になっている。

業界人も批評家も、それにミュージシャンも、ダンドゥットを下等なシロート臭い田舎者のなぐさみものと捉えている奴らが多いらしいのだ。いや、田舎者の娯楽であり、シロートっぽいのはけっして欠点ではなく大いなる可能性であるのだが、そういう聴き方、見方はしないようだ。

しかし、今年のこのAzmy Zの例に見られるように、ちゃんとした才能、完成度の高いパーフォマンスも賞を獲得することがあるのだよ。う~む。そこらへんの内部事情や人脈の影響は、まったく判らん。

*****

プレイリストがないので、全部連続したものを貼る。今年に入ってからも、どんどん新しいコラボを出している。

メイク&衣装はRestie Julianieという方で、インスタグラムはここ、最近結婚なされたようで、アツアツの写真を投稿しています。

ずっとアレンジを担当していたIMP IDのインスタグラムはここ西ジャワ州タシクマラヤに住んでいるようだ。

www.youtube.com