レゲエの世界では、最大級の人物、20世紀後半の音を作った男。
レゲエという名称のリズムの開拓者であり、ダブ・サウンドの創始者。
とは言うものの、世間一般の扱いは、ほぼゼロでしたね。わたしもBBCのまとめ記事で初めて死去したことを知った。
一般向けの概略としては、Gardianの記事が短くまとまっている。
もっとも、冷静に考えると、リズムばかりが音楽じゃないし、一人の人間が発明できるのがポップ・ミュージックじゃない。ミュージシャンたちには力量や革新性が理解できても、一般大衆には、トラブルばかり起こしている変なおじさん、と見えたかも。正直な話、わたしもこの人の代表作Super Apeなど聴いても、金を損したなあ、てな感想だった。代表作は以下のRolling Stoneの記事がまとめてくれています。
1968 single “People Funny Boy” が、ペリーの最初のヒット曲であり、かつ、レゲエのリズム始まり。いや、表現がおかしい。この曲が多くのミュージシャンに影響を与えた結果、このリズムがレゲエの基本とみなされるようになったと言うべきか。
レゲエ・ファンには解説の必要もないことですが、ボブ・マーリーのようなバンドサウンドは、USAのソウル・ミュージック、ファンクバンドの影響が強すぎる。結果として、ソウルやロックのサウンドに馴染んだ白人大衆に受けることになったわけだけれど。ジャマイカで受けていたのは、踊りにくい(?)ダンス曲、もしくは、甘い切ないヴォーカル物だった。それに、R&Bやヒット・チャート物のカバーもいっぱいあったよ。
ダブ・サウンドやヒップホップへの影響に関しては、わたしもよく判らんし、今短い文章で説明できない。
あ、あと一つ、Gardianの記事で気がついたこと。
当時、世界の映画を席巻し、莫大な影響を与えたジャンル、イタリア製西部劇。日本はもちろん、ラテンアメリカ、インド、香港にも広まった。あの代表作のオープニングテーマって、リー・ペリーに影響与えていると思うけど、みなさん、どう思いますか?
エンニオ・モリコーネ『続・夕陽のガンマン』メインテーマ。上のアップロードは映画のシーンを編集したもので、映画のオープニング・シーンではありません。でも、音質・画質が素晴らしい。