Terdengar Dimana Mana!!! Ayo Dukung Para Nominator Lagu Daerah Terpopuler!!! | IDA 2021 - YouTube
2021年11月末から12月1日までのテレビ放送を全部アップロードしたプレイリストから
以下はIDA 2021(Indonesian Dangdut Awards 2021 インドネシア全体のダンドゥット音楽賞)のLagu Daerah Terpopulerにノミネートされた楽曲である。
*Aku Ikhlas – Happy Asmara & Denny Caknan (Cipt. Andhika Permana)
*Aku Ra Mundur (Tepung Kanji) – Syahiba Saufa & James AP (Cipt. James AP)
*Angel – Yeni Inka (Cipt. Cak Blangkon)
◎Cuma Saya – M.A.C (Cipt. Morde Sawaki)
*Ditinggal Pas Sayang-Sayange – Safira Inema (Cipt. Arya Satria)
◎Jang Ganggu – Shine of Black (Cipt. Leazzy S.O.B)
*Lemah Teles – Happy Asmara (Cipt. Vicky Prasetyo)
*Mendung Tanpo Udan – Ndarboy Genk (Cipt. Kukuh Kudamai)
*Wes Tatas – Happy Asmara (Cipt. Vicky Prasetyo & Happy Rism)
*印をつけたのが、歌詞がジャワ語とオシン語(バニュワンギの言語)。ほとんどダンドゥットの主流大ヒットに思えるが、このジャンルに押し込められた状態。このジャンル分けは、弱体化したインドネシア語ダンドゥット勢力を守るための姑息な手段ではないのか?
◎をつけたのが、それ以外の言語の歌詞。Cuma Sayaを聴いてみよう。
ビデオに注記されているデータでは、
M.A.C - Cuma Saya ( Official Music Video )
69,400,451 views • 1 Mar 2020 • Titlle : Cuma Saya
Singer : Elmar , Bello , Roold , Rhe M.A.C , Riona , Mor M.A.C , Bray_D
Genre : Reagge
Year : 2020
Instrument + Mixing & mastering : Morde sawaki
Song writer : Morde sawaki
作詞・作曲・ミキシング・編曲をやっているMorde Sawaki がM.A.C.というユニットのリーダーで、2016年頃から活動、パプア州のジャヤプラ出身。本人のYoutubeチャネルは以下。
まずヘンなのは、2020年5月の発表なのに、2021年の賞にノミネートされていることだけれど、まあ、この賞はそのへんいいかげんな賞なのでしょう。
次にヘンなのは、ジャンルがReggaeになっていること。確かにリズムは打ち込みの軽いレゲエ調だ。でも、これがダンドゥットの賞にノミネートされるの? 曲調はハワイアンのようなメロディーで、ラップが延々と続く。これがダンドゥット?
それから、さらにヘンなのは、この歌、インドネシア語なんだよね。ちょっとパプアの沿岸地域の言葉も混ぜているかもしれないが、全体はインドネシア語。他のノミネート曲は言語で分けているのに、ヘンじゃねえか?
話を大雑把に進めると、これもダンドゥットの大潮流に含まれるようになったと見るべきでしょう。人口密度が高く、放送局やレコード会社が集中するジャワ島・首都ジャカルタを除くと、地方の音楽は、打ち込みが主体になり、リズムもレゲエとダンドゥットが主流になっている。ラップが入るのは、もはや普通。歌詞はその地域の言語で歌うことが多いが、サウンド的にはダンドゥットに含まれる打ち込みと区別つかないもが多くなってきた。人口希薄な地域は、首都圏の影響を受けざるを得ない。
一方、現在のダンドゥットの本流といえるジャワ語・ジャワ文化圏のダンドゥットは、なんでも取り入れて消化していく。この歌も多くのダンドゥット歌手がカバーしている。以下、元のグループも混ぜてカバー。
Trio Macan Ft. M.A.C - Cuma Saya (Official Music Video)
3,700,382 views • Premiered on 19 Mar 2021
もう1曲ノミネートされているJang Ganggu – Shine of Blackについては、そのうち別記事で。