世界の果てでダンドゥット

ダンドゥットは今、現在が一番おもしろいぞ!

Laufey(レイヴェイ); どこに需要があるんだ? 東南アジアにある?

今年のグラミー賞Best Traditional Pop Vocal Album受賞作Bewitched、コード付きの歌詞を見ながら聴ける。なお、駐日アイスランド大使館からも祝福のメッセージあり。

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オフィシャルYoutubeLaufey - YouTube、下は人気出る前の写真でしょう

https://yt3.ggpht.com/dOKOHHoLNvKm446ptWmB5V08eNL5gUmP3e4cEqB27G7gMxbEn7gNrXHbsNo8rHxuAU_3mjjw21oseJ0=s640-c-fcrop64=1,00000000ffffffff-nd-v1

アイスランド生まれで国籍も同じ、ところが、母がチャイニーズ系、お爺さんはなんと、北京の音楽院の教授だったって。おまけに双子の妹がいるのだそうだ。これぐらいキワモノ要素が揃わないと話題にならないのでしょうか?

Laufey - From The Start 18,261,333 views  Premiered on 22 Aug 2023 セットの配色は、アイスランド国旗と中華人民共和国国旗を表しているようです。しかし、ジャズ系の歌でもこんなに短いのか?

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本場アメリカで絶滅危機にある、トラディショナル・ポップ・ボーカルであります。ジジイ・ババアばかりのジャズの世界にとって、こんな才能が出てくるのは大歓迎なのでしょう。

以下はレイヴェイの歌のコード分析、ジャズの伝統をいかに継承しているか(もしくは、していないか)を分析したビデオ。実はわたし、ここで言及されるミュージシャン・歌手はほとんど興味ない。エラ・フィッツジェラルドチェット・ベイカーサラ・ヴォーンなど聴いていてあくびが出る人なのだ。それに、後ろのほうでポロン、ピロンと弾いているピアノも嫌いなのじゃ。引用されるウィントン・マルサリスなんかも嫌だね。

Is Laufey jazz? 1,250,876 views  26 Sept 2023

Adam Neely - YouTube、すげえ頭いい人みたいだ

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で、この歌手レイヴェイ、すでに東京のブルーノート東京で去年ライブやっているんだね。と、思ったら、このツアーで、マニラ・台北ジャカルタシンガポール、東京を挟んで、シドニーメルボルンでライブ演っている。けっこうハード・ワーキングな人だ。というか、こういう人力ライブを中心とした活動って、これぐらい働かないとダメなのかもしれない。

去年の段階で、ジャカルタで開催されるジャワ・ジャズ・フェス2023に出演し、今年のフェス出演も決定済み。(この後、マニラとソウルでコンサートあり)

なんか、外タレ(死語、来日ミュージシャンのこと)をありがたがっているんか?と揶揄したくなるけど、東南アジアの大都市は、こういう北アメリカ音楽の伝統を受け入れる土壌があるみたい。決して、アメリカ人の食残しを漁っているのではなく、同時代音楽として受け入れられてきたようだ。

この公式Youtubeを見ると、世界基準でジャズというジャンルがどういうものか判って便利だね、門外漢としては。過去のフェスでは、日本からは小野リサ、東京スカパラ小林香織など。USAからはエリカ・バドゥのようなトップ・シンガーも参加しているのだね。この人まだ生きていたのかって思うようなミュージシャンも多いけど。2013年にジミー・クリフが出ているのにビックリ。

公式より去年の断片。JavaJazzFest - YouTubeより

Jakarta International BNI Java Jazz Festival 2023 | Official After Movie

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ダンドゥットとは無縁な世界、かと思うが、意外とダンドゥット・バンドの連中や歌手、こういうの聴いているフシがある。それを、自分たちの音楽に取り入れるかどうかは別問題であり、その結果も未知数であるけれど。