クインシー・ジョーンズ、2024年11月3日死去91歳

どこの記事でも変わりないでしょうが、BBCニュースを貼っておく
https://www.bbc.com/news/articles/cjr4n2490r9
Quincy Jones: 10 songs that explain the music producer's brilliance
ジャズ・ファン、映画音楽に詳しい人以外は、やはり1980年代のマイケル・ジャクソンのプロデューサーでしょう。
わたしはこの頃、アメリカ製ポップ・ミュージックから離れていた時期で、ジャマイカやブラジル物、ラテン音楽とUKパンクとアイドル歌謡ばかり聴いていた。もし、当時のわたしが次のようなものを聴いたら、「ダッセー、暑苦しい、やかましい」音楽だと思っただろう。
Big Band Bossa Nova ℗ 1962 UMG Recordings, Inc.
Released on: 1962-01-01
Quincy Jones Productions - YouTubeより
今は性格も丸くなって、メイン・ストリームの職人技も評価しなくちゃいかんという気持になっているけど。ただ、こういう人物の技を評価するには、楽譜が読めるとか、ベースが弾けるとかの音楽的知識が必要な気がする。
次は、ダイナ・ワシントンの無数の傑作の一つであるらしい。ダイナは、USAポップ・シンガー(日本流の言い方ではジャズ・シンガー)の最高峰であるけれど、音楽誌「ローリングストーン」などのベストナントカ企画でも無視される人で、日本でも人気はない人だ。
追悼記事の解説によれば、クインシー・ジョーンズは、原曲のリズムを変えて八分の六拍子にしたんだそうだ。シロートの耳には、誰がアレンジしても変わりないように聞こえるのが、職人技の職人技たるところでしょう。
しかし、みごとなボーカル力だ。歌手はテクニックじゃねえ、という信条のわたしも、改宗したくなるみごとな歌唱だ。
Mad About The Boy · Dinah Washington
The Complete Dinah Washington On Mercury Vol. 7 (1961)
オリジナルは1932年、ノエル・カワード作、ダイナ版は他に1952年もあるので、各自検索するときは注意
もう1枚貼っておく。マックス・ローチとかクリフォード・ブラウンの真面目なインスト物ジャズは傍流で、こういう歌物の伴奏がジャズ・ミュージシャンの本業だったのだ。
The Swingin' Miss "D" (with Quincy Jones)1957
詳しすぎるレコーディング・データは
Mercury Records Discography: 1956を参照のこと
話を1980年ごろまで飛ばす。
それでもわたしは、映画The Wizは公開当時に映画館で観ているのだぞ。公開当時はマイケル・ジャクソンなんかどうでもよくて、「モータウンの力を結集した映画だから、主演がダイアナ・ロスというのは当然でしょうが、この年齢でドロシーを演ずるのはいかがなものか」と言われたもんだ。
ニューヨークのストリートでロケをした映画としても有名であります。
Ease On Down The Road #1 (From "The Wiz" Soundtrack) Youtubeには詳しいレコーディング・データが載っている
Producer, Conductor: Quincy Jones
Associated Performer, Tenor Saxophone: Michael Brecker
Composer Lyricist: Charlie Smalls
しかし、Off the Wallもちゃんと聴いたことがないのだ。「洋楽離れ」のワカモノと同じじゃのう。しかし、こういう「歴史的に重要な傑作」をわざわざ聴くのはたいへんな気力と体力がいるもんだ。
Produced by Quincy Jones for Quincy Jones Productions
Co-Produced by Michael Jackson for MJJ Productions, Inc.
From the album Off the Wall, released August 10, 1979
訃報記事で意外だったのが、Ice Teaなどのラッパー、Dr Dreなどヒップホップ系ミュージシャンが追悼コメントしていることだ。クインシーみてえな老害、おれたちが葬ってやったぜ!とは言わないのだ。みんな音楽マニアで、伝統を引き継いでいるのであります。
あ、Dr Dreは先日のパリ・オリンピック閉会式で、次回開催地ロサンゼルスの宣伝にスヌープ・ドッグといっしょに出ていた人です。関心ない人はググりもしないでしょうけど。