いやあ、びっくり。インドネシア人は音楽好き、楽器好きってのは、なんとなく感じていたが、貿易統計でちゃんと数字が出ていたぞ。以下すべてhttps://oec.world/enより。インドネシアの輸出入品目のツリーマップはここ。
以下品目ごと。データベースから引っ張って画面表示するのに少々時間がかかるので注意。2021年のデータ、B$ = 10億ドル M$ = 百万ドル
ピアノの輸出入統計はここ 日本、ドイツにつぎ第3位 世界シェアの15.3%（全世界1.04B$)
弦楽器の輸出入統計はここ 中国、アメリカにつぎ、第3位 9.83%（全世界1.25B$）
電子キーボードの輸出入統計はここ 中国につぎ、第2位 15.9%（全世界1.67B＄）
キーボードも含めた電子楽器全体の輸出入統計はここ。中国につぎ、第2位 16.6% （全世界3.01B$）キーボード以外だと、電子ドラム、パーカッションぐらいしか思いつかないが、キーボードと同じくらいの貿易額があるわけか？
管楽器の輸出入統計はここ 中国・日・仏・独の下で第5位 7.23%（全世界701M$）
パーカッションの輸出入統計はここ。11位、1.74%、（全世界481M$）ドラム、シンバル、シロフォン、カスタネットなどを含む。
この他、グランドピアノのみ、擦弦楽器のみ、ブラス管楽器のみ、などなど細かい分類も見られるから各自、見てくれ。
楽器全体の輸出入統計はここで、その一部を画像化。
中国につぎ、第2位。ドイツ、日本、USAと拮抗しているが、2021年データでは2位。全世界の貿易額84億4千万ドルの10.7%で約9億ドルである。輸入額は2.31%、1億9500万ドル。インドネシアの場合、再輸出はほとんどないと思う。全輸出額に占める割合は、0.4%から0.35%で、ここ20年ほどほぼ世界一（時々北朝鮮とか人口10万人以下の国に抜かれるけど）。すげえなあ。
なんでえ、安い賃金で下請けしているだけじゃねえか、って思いそうだが、それだけじゃなく、国民性が基盤にあるのじゃないだろうか。他の工業製品と同じく中国が圧倒的に強いのだが、安い賃金だけなら南米や他のASEAN諸国でも楽器製造がもっと盛んでもいいはずでしょ。ヤマハ楽器と河合楽器が進出している結果ピアンの輸出額が多いけれど、日本企業の進出の結果なら、タイやマレーシアでも楽器製造があってもいいではないか（なお、ローランドはマレーシアに工場あり）。
石油や小麦、自動車や半導体に比べると、ほんとうに少額の分野ではあるが、ここでも中国の怪物のような生産力、アメリカの輸入額がきわだっております。それから、ロシア・ブラジル・インドが世界マーケットでは誤差の範囲の貿易額なんですね。ロシアなんか、どうして楽器が輸出できないのだろう？
ダンドゥットばかりでなく、インドネシアのポップ・ミュージック全体に言えると思うが、弦楽器、キーボード、打楽器のミュージシャンの水準は高いが、横笛以外の管楽器はどうも弱い。下はそのうちでも、わりとましな部類。サックスとトランペットが入っている。キーボード類で管楽器の音を出すのが早くから普及した結果、人力管楽器の活躍が遅れたのか、それとも、管楽器って値段が高いせいか。
Arlida Putri X Dike Sabrina 4/5
最近のアップロードでは、ちゃんとミュージシャンの名前もデータに載せてくれる場合が多い。
Musisi :
1. Gitar Electric Lead = Darta
2. Keybord = Ngik （ローランド製、マレーシアからの輸入品か？〉
3. Kendang jaipong = yosa (Busuk) （床に座って叩く大型の太鼓）
4. Drum = Syafiq（電子ドラム）
5. Bass = Cahyo
6. Terompet = Yulda
7. Saxo = ockse
8. Cuk = alpan（ウクレレ）
9. Kendang = Yogi Dw 太鼓（電子パッドも担当している）
もう一つプレイリスト、Arlida Putri。
Arlida Putri Ft Royal Music 1/5
Musisi :
1. Delva = Gitar Akustic Rhythm
2. Egy Fajar = Gitar Cuk
3. Wahyu"PAMAN" = Gitar Electric Lead
4. Wildan / Cak Yakup= Kendang/Ketipung
5. Firman = Keyboard
6. Adhityatommy = Drum Pad
7. Wahyu Sax= Saxophone
8. Vicenza Totti= Bass
