2023-09-10の記事の続き。あれからいろいろ検索したのだが、オリジナルが不明なのだ。作詞作曲はBrahmanto Isworoという人らしいが、この人の情報がまったく見つからない。古い歌だと思ったのだけど、2019年より古いものが見つからない。前の記事で最初に貼ったRina Aditamaのバージョンで広まったようなのだ。大ヒットというほどではなく、スラバヤ付近やバニュワンギの歌手はぜんぜん演っていないけれど。
結局オリジナル不明。ひょっとして、昔からあるメロディに、最近新しい歌詞をつけたという可能性もある。
ライブの雰囲気を伝える例として以下のものを。Lala Atilaはけっこうファンも多いしYoutubeでスタジオ録音も野外ライブも多い。結婚式の余興というか、誰も聞いてないBGM的な存在。うしろでスマホ見ながら飯食っている歌手が気になるなあ。
Ninggal Katresnan - 歌手Lala Atila |バンド(楽団) Cs. ARSEKA Music |音響 ARS Jilid5 | 撮影 HVS Sragen Kukuh Pendekより 481,996 views 3 Sept 2022
Niken Salinryの得意レパートリーであるらしく、何種類も上がっているが、ジャラナン(Jaranan)という芸能のライブでのものを。
NIKEN SALINDRI NINGGAL KATRESNAN JARANANジャンル名 NEW SATRIO PANDOWOバンドとダンサーを含めたグループらしい 214,904 views Premiered on 3 Nov 2022 歌が始まるのは3:30頃。 Suntruk Channel - YouTubeより
この歌で不思議に思うのは、こんな歌いにくい踊りにくい曲なのに、次のように野外ライブでも演られて、歌手が苦しそうに歌っていて、けっこう観衆がノッテいるのだ。次の場合は、女性歌手も男性歌手もスマホで歌詞を見ながら歌っている。以前だったら、こんな曲調が野外のライブで演られることは、ほとんどなかったと思うけど。なお、ホースで観衆に水をまくのは、普通のサービスです。
バンド名 KMB Gedruk Sragen 歌手 Reva Revo 音響 ARS Sound 1,432,102 views 19 Oct 2022
Dike Sabrinaの室内イベントのアップロードが多いのだが、次のように野外ライブでも演っている。Sugihwaras(村)Ngancar(郡)Kediri(県)というすげえ田舎、いやカルド山(Gunung Kerud)山腹の風光明媚な地。
Dike Sabrina Samboyoan芸能のジャンルでしょう Ninggal Katresnan Jaranan x Pargoi演奏形式のことだけど、厳密な意味なないと思う | バンドNew Arista 主催は村の若者組(?)のPemuda Njambon Bersatu
次の歌手Prigel Pangayuは、Eny Sagitaのプロダクションでスタジオ録音もある歌手なんだけど、ずいぶん苦しそうに歌っている。風が強い中のイベントで、小さい子たちが大勢いて、風であおられるテントのほうに気を取られているみたいだ。
Super gayeng bersama PRIGEL PANGAYU lagu Ninggal Katresnan Jaranan ROGO SAMBOYO PUTRO Live Sidowarek(村・デサ)Plemahan(郡)Kediri(県)
19,102 views 20 Jul 2023
2023-09-10の記事で、Shinta Arsinta、Intan Chachaのバージョンを貼ったので、それ以外の歌手のスタジオ録音物を。キャピキャピ娘のEsa Rsity、こういう歌も歌うのがすごい。
Ninggal Katresnan - Esa Risty
Athena Record 353,014 views Premiered on 23 Sept 2022
次の二人が歌うのは、ちょっと意外であるけれど、この種の郷土芸能に囲まれて育った人たちなのでしょう。それにしてもレースごてごてのクバヤに帯、バティックの中途半端な長さの腰巻き、それにスニーカーというめちゃくちゃなファッション・センス。歌もバンド・サウンドも極上級で、Rinaバージョンには及ばないものの、わたしの好みですね。
Putri Kristya ft. Sasya Arkhisna - NINGGAL KATRESNAN 171,498 views Premiered on 27 May 2023
Mahesa Musicと演ったSasya Arkhisnaバージョンからキャプチャ、体の線の美しさが際立つ一品。黒髪を結った顔の造作もすばらしい。
Dike Sabrinaのニュー・リリース。Dikeちゃんばかり貼っているけど、この人の得意なレパートリーであるらしいのだ。そのわりには苦しそうな声なんだけど。相性がいいバンドBintang Fortunaのドライブ感がグッド。
なお、合成皮革製のボンデージみたいなものは、無線マイクの電波を飛ばす機器を背中につけるために開発されたものらしい。たぶん。
DIKE SABRINA - NINGGAL KATRESNAN | Feat. BINTANG FORTUNA
MUARA BINTANG 222,791 views Premiered on 19 Oct 2023
次もやっぱりJarananダンスのバックで歌われている例。歌手のGea Ayuという人、表には出ないで、バックのミュージシャンと同じような服を着て、ただ歌うだけ。
Langgam Guayeng Poll ‼️ NINGGAL KATRESNAN voc GEA AYU Jaranan ROGO SAMBOYO PUTROバンドと踊りのグループ SHAFIRA AUDIO.
上の例だけ見ると、ダンドゥット・コプロの世界とはまるで別なように見えるが、レパートリーは完全にダンドゥット歌手と同じ。というより、この人もダンドゥット歌手なのだ。ジャワ語のヒット曲が中心だが、インドネシア語の歌もマレーシア産のヒットも、なんでも歌っている。ただし、ほとんど歌詞を見ながら歌っているのだよね。オフィシャルYoutubeGea Ayu Official - YouTubeで確認してみてくれ。
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ますます話がズレていくけど、例をあげる。
次は1990年代ダンドゥットを代表するIkke Nurjanahのインドネシア語の大ヒット、というか大スタンダード・ナンバー。これ、完全に西洋音階の歌、というかPercy SledgeのWhen A Man Loves A WomanとかSerge Gainsbourg ft. Jane Birkin の Je t'aime...Moi non plusのパクリだと思うんだけど。歌詞も、当時多かったジメジメした不倫や生活苦を歌った暗いものではなく、愛の営みの後の充実感を堂々と表現したもので、ちょっとビーチ・ボーイズのグッド・バイブレーションに似ているのだよ。
それを以下のように、不協和音まったく気にしないバックサウンドで、非拍節調のリズムで歌うのだ。どうでもいいけど、いつもいっしょの歌手Dinda、向かって左側の娘、腕に刺青している。
GEA AYU TERLENA TERBARU‼️ COVER JARANAN Rogo Samboyo Putro 2023 Premiered on 28 Jun 2023 歌が始まるのは1:20~