世界の果てでダンドゥット

ダンドゥットは今、現在が一番おもしろいぞ!

高橋修の極私的偏愛SONGSを聴いてみた

季刊誌(といっても年に3回しか出なかったりする)『フリースタイル』51号2022春号(リンクはamazon.co.jp) の特集〈極私的偏愛SONGS Best5 20th+21st Century〉から。常連寄稿者20人ほどのベストが選ばれている。ストリーミング、配信で音楽を聴くのが主流になって、大昔のラジオの時代に戻った状態になった現在、製造元も言語も超え、入手困難度も超えて、無差別に提供される音楽の海から拾ったもの、と考えていいでしょうか?

その中で、前ミュージック・マガジン編集長の高橋修氏が2つ選んだインドネシア産のもの。

Denganmu sahabatku(タイトル)  Andien(女性歌手)
13,620 views  26 Jan 2017  Provided to YouTube by WM Indonesia

Gemintangというタイトルの10曲入アルバムから(CDで発売されたのか?)

℗ 2005 PT Warner Music Indonesia
Composer: Tohpati

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Ingatlah (タイトル)·  Monita Tahalea(女性歌手)
Dream, Hope & Faith 8曲入りアルバムの2曲めから
℗ 2010 InLine Music  Released on: 2010-03-05

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むむむ……! 絶句! 

なんと爽やかな上品なサウンド。涼しい歌声。ダンドゥット歌手にカバーされるメジャー人気のポップ・インドネシアやロックがいかに暑苦しいものか思い知らされる。こんな音作り、歌い方に比べると、インドネシア産ロックやポップ・インドネシアなんてダンドゥットの亜流に聞こえてしまう。

かといって、こういう歌手をしみじみ聞きたいとは思わない、というか、そんな余裕ある精神状態にはならないのだよなあ、わたしは……。