今年もたくさんの楽しい歌、アホな歌、しみじみした歌があふれたダンドゥット世界、コロナ禍がおさまり野外ライブ・屋内ライブも自由にできるようになりました。
今年のしめくくりとして、ヒット・ソングを選んでみました。特定の歌手の特定のバージョンではなく、いろいろなカバー、ライブがよかったものを選んでみました。
新曲ではJoko TingkirがS級のヒットであるけれど、 2022-05-06で書いたように、歌詞が判らない。こういうナンセンス・ソングがダンドゥット・ソングの肝であり真髄であるようだが、残念ながらわたしに楽しむ能力がないのだ。
Spotify のAIが選んでくれた8時間以上のプレイリスト2022年に、次のバージョンが含まれているけれど、Fire Amandaちゃん、なかなか人気でないね。顔がかわいいだけじゃだめか。
で、わたしなりの2022年ヒット新曲部門は、 (リンクはこのブログ記事)
1. Kok Iso Yo? cipt. Andry Priyanta 2022-04-03 2022-06-01
2. Gedang Kluthuk cipt. Novid Candra Nugraha 2022-11-03 2022-11-04
3. Linting Daun 作詞作曲不明 2022-06-14 2021年発表らしいけれど新曲扱いで
次点 Full Senyum Sayang cipt. Evan Loss 2022-08-18
次点 Infone Masseeh Ninu Ninu Ninu cipt. Iskandar Hanafi
2020、21年にヒットを出したシンガー・ソングライター、男性バンド系もヒットを出して順調にやっているが、やっぱり曲調が似てきて新鮮味がなくなるのだよね。
大ヒットのOjo Di Bandingke 2022-08-26、昨年の暮からのBila Nanti、Koyo Jogja Istimewaなどもまあまあ。
今年、ライブでもスタジオ録音でもあらゆる場でたくさん仕事をした二人の美女Lala Widi嬢とSyahiba Syaufaお姐のデュエットをどうぞ。場末のクラブ、個人の結婚式や祝い事、大規模集会と場所を選ばず仕事をこなすお二人、全国ネットのテレビにも出ているのだぞ。
Lala Widi x Syahiba Syaufa - Gendang Kluthuk & Infone Maseh |
GTV Love Suroboyo ジャワ語綴りでスラバヤのこと、最初にスラバヤの観光案内みたいな映像が出る。バックが生なのか録音済みなのか不明だし、化粧も業者が塗りたくったものだし、衣装も刺青が見えないタイツはいている。こんなつまんね~仕事もこなしている、ハード・ワーキングなシングル・マザーのお二人であります。
Efek Gedang Klutuk - Lutfiana Dewi ft Fire Amanda (Official Music Video ANEKA SAFARI)
540,754 viewsPremiered on 2 Sept 2022 二人ともFarel Prayoga君2022-08-23とのデュエットでは、再生数が上がるのに、二人そろってもこの程度。
リバイバル・ソングでは、
1. Sakit Rindu cipt. Manthous 2022-08-07 2022-08-17 2022-11-10 これはほんとに好きな歌で、各バージョン何度も聴いた。
2. Buih Jadi Permadani 2022-09-17 これは元歌がうんざりするマレーシア産ヘビメタ歌謡だし、インドネシアでカバーしている歌手もイヤ~な歌手が検索上位に来ていて、げげげって気持ちだったが、結局、インドネシア語/マレーシア語の歌のカバーでは今年一番よく聴いたなあ。
3. Punk Rock Jalanan 作詞作曲については、2022-06-05 その2 2022-06-19 を参照。残念ながら、大勢の歌手にはカバーされなかった。
次点 Runtah cipt. Doel Sumbang 2022-09-18
次点 Hutang (Pok Amai Amai) cipt. Achoi Floor 88 2022-05-18
次点 Bojo Loro cipt.Haris Senopati 2022-07-09
こうしてみると、リバイバルのほうが豊作なのだが、過去数十年の蓄積の中から、むちゃくちゃカバーされるのだから当然でしょうか。TikTokなんかでも元の歌のコンテキストを無視した断片がバズるしね。
ますます経済的に発展し、農村・漁村も豊かになるインドネシア、毎年赤ちゃんが450万人以上生まれ、小学生が一学年500万人近く、これがみんなダンドゥットを聴いて踊る聴衆になるのだ。今後もたくさんの歌が生まれ、新しい歌手が登場し、新しいサウンドが作られ、おバカなダンスが流行るでしょう。